精神療法というとなんだか特別なことのように思えますが、基本的には「医師とよく話し合う」ということです。
医師がすぐに役立つようなアドバイスをする、というものではなく、あなたの生活や考え方について話し合っていくプロセスを通じて、あなた自身が自分のあり方に気づき、自分に自信をもったり、今後の生活の仕方を考えていくためのものです。
精神療法のうち、うつ病治療でよく行われるものの1つとして「認知行動療法」と呼ばれる治療法があります。これは、うつ病の患者さんにみられる考え方のクセ(「否定的・悲観的な物の見方」、「全か無かの思考」、「~すべき表現」など)を、医師と話し合うことによって整理して、自覚し、柔軟な思考パターンにしていこうという訓練方法です。