うつ病は、適切な治療を行うことで治すことが可能な病気ですが、一度よくなっても再びうつ病になってしまうことがあります。
うつ病をくり返すパターンには2つあります。1つは、いったんよくなっても再び症状が悪化する場合で、うつ病の「再燃」といいます。人によっては年に何回かくり返す場合もあります。うつ病の再燃を防ぐためには、「よくなった」「回復した」と感じてからも、自分の判断で治療をやめてしまわずに、医師と話し合いながら薬を飲み続け、治療を続けることが大切です。
もう1つは、よくなってからしばらく経ってまたぶり返す場合で、うつ病の「再発」といいます。うつ病が再発する時には、なんらかの前兆があるはずです。回復して治療を終了してからしばらくした後、食欲がなくなる、眠れなくなる、話をしたくなくなる、体がだるい、などの症状が続く場合には、再発の可能性がありますので、早めに医師に相談してください。
うつ病は、治療を続けていくことで、回復していく病気です。治療の途中は、よくなったり悪くなったりをくり返すために不安になることもあるかもしれませんが、あせらずに、じっくりと治療を続けていきましょう。