うつ病は、きちんと治療をすることでよくなる病気ですが、多くの場合、長期戦となります。
長い期間、患者さんとともにうつ病と向き合っているなかで、家族やパートナーのこころとからだの負担も大きくなり、患者さんを支えることを諦めたり、疲れ果ててしまうことがあります。周りの人が倒れてしまっては、うつ病の回復も難しくなります。そのため、家族やパートナーの方は、うつ病という病気そのものについて正しく理解し、上手につきあっていくことが大切です。一番のポイントは、過度な期待をせず、「ゆっくり、待つこと」。うつ病の治療には時間がかかることを頭に置き、よくなっていくことを信じて、自分自身の健康も大切にしてください。