自分を責めて、「このまま消えていなくなりたい」と自殺願望をもつことそのものが、うつ病の症状の1つです。うつ病を発症してすぐの時期であっても、このように考えることがあります。
「死にたい」といわれたら周りの人はびっくりして慌ててしまい、急に話題を変えたり、「自殺なんて絶対にだめ」と否定してしまうことがよくありますが、これはかえって逆効果です。「死にたい」という気持ちを打ち明けたにもかかわらず、相手から拒否されてしまったように感じ、ますます孤独感を強め、追いつめられてしまいます。
自殺を防ぐには、自殺の話題を避けずに受け止め、なぜ死にたいのか、なぜそんなにつらいのか、話をじっくり聞くことが大切です。話すことによって、患者さん本人も気持ちを落ち着けることができます。
睡眠薬などの薬がある場合には家族が管理し、友人や職場の人とともに注意深く見守ってあげてください。