悩んでいる方・患者さんご本人へ

私、うつ?

うつ病とは

なんとなく気分が落ち込んでいる。元気が出ない。楽しくない。

毎日の生活のなかで、いやなことやつらいことがあると、私たちは「憂うつ」な気分になります。

ほとんどの場合、たとえ気分が落ち込んでいたとしても、なにか楽しいことがあれば気が紛れたり、憂うつの原因が解消されれば元気を取り戻したりします。けれども、うつ病の場合には、よいことがあっても気が晴れず、日常の行動ができなくなります。また、自分を責めて、「このまま消えていなくなりたい」と考えることもあります。このような気持ちを持つことも含めて、うつ病の症状なのです。

うつ病とは
  • 憂うつ感

    いやいやながらも職場に行く・家事をするなど、日常生活を営むことはできる。
    休んだとしても1日程度。

  • うつ病

    仕事も家事も食事も入浴もできなくなる。怠けて面倒だからやらないのではなく、やらなくてはいけないと思いながらもできないために、大変つらく苦しい。

「日常的な憂うつ感」と「うつ病」とを見分ける1つのポイントは、その憂うつ感がどのくらい長く続いているか?ということ。

  • 周囲がどんなにおもしろいと感じるようなことであっても、まったく楽しくない
  • なにも興味がわかない
  • 涙が出るほどの強い悲しみや怒りもわかない

このような「喜びも悲しみも感じられないほどの憂うつな気分」が2週間以上続くような場合、うつ病の可能性があります。うつ病では、生き生きとした感情がなくなり、色々なことに対して意欲がわかなくなります。またそのために、仕事、家事、勉強、食事、入浴など、生活の基本的な行動ができなくなることがあります。

さらにうつ病になると、こころだけでなく、からだにも不調があらわれます。多くの場合、眠れなくなり、一晩中悲観的な考えが頭を占めて、つらい思いをします。その他、疲れやすい、頭痛、手足のしびれ、肩こりなど、さまざまな体調の不調を感じることもあります。

これらがうつ病の特徴ですが、それだけでは「うつ病」と判断することはできないので、思い当たることがあれば必ず医師に相談しましょう。

うつ病の症状はきちんと治療することによって回復していきます。

医師や家族、パートナーとともに、最後まで治療を続けることが大切です。

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